(雲林中央社)中部・雲林県虎尾鎮の製糖工場、台湾糖業虎尾糖廠で18日、今期の操業が始まった。来年3月末までに1万9500トンの二砂糖と呼ばれる中ざら糖を生産する予定。収穫されたサトウキビを運搬する台湾唯一の糖業鉄道の運行も虎尾鎮と東勢郷の間で再開された。
この日行われた関連式典には張麗善(ちょうれいぜん)雲林県長や日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の片山和之代表(大使に相当)らが出席。操業の順調と目標生産量の達成を祈願した。
工場では日本統治時代に導入された設備が現在でも使われている。今年4月3日に東部海域で起きた地震では煙突が倒壊したが、直される予定。
工場は、サトウキビの栽培面積の縮小や台風の影響などにより、今期の生産量は前期と比べて少なくなると指摘。一方で世界的な気候変動による減産や戦争などによる砂糖販売量の減少を受けて砂糖の価格が上昇していることから、今後はサトウキビの生産拡大を図る意向を示している。