(台北中央社)米アマゾン・ドット・コムの関係会社でクラウドコンピューティング事業を手がけるアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は12日、2025年初頭に台湾にデータセンター群「アジアパシフィック(台北)リージョン」を開設すると発表した。同社は今後15年以内に台湾に数十億米ドルを投資するとしている。
同社は2022年10月、台北で「東京リージョン」の子関係に当たる「ローカルゾーン」の供用を開始。来年初頭に開設するリージョンのデータセンターは規模がさらに大きくなる。台湾のユーザーにとっては通信遅延が低くなり、金融や株の取引における即時性が増す他、法順守などの関係で海外リージョンにデータを移せない医療などの産業のニーズを満たすことも可能になる。
現時点で台湾企業ではエイサー(宏碁)やキャセイ・ファイナンシャル・ホールディングス(国泰金控)、中華電信、台湾積体電路製造(TSMC)などがAWSを利用している。