(台南中央社)南部・台南市政府農業局は13日、今年の同市産マンゴーの予想生産量は過去最多の約8万9千トンになるとの見込みを発表した。市では新たな蒸熱処理施設の導入による食品ロスの削減や国内外での販売強化などに取り組む方針だ。
同局はこの日、庁内会議で22日から来月23日に開催される台南国際マンゴーフェスティバルについて説明。同市の黄偉哲(こういてつ)市長は、不作だった昨年の生産量は約2万8千トンだったことに触れ、海外輸出ではおととしの販売量を上回りたいと意欲を見せた。また新たな蒸熱処理施設により品質がより安定すると強調。輸出用や小さいマンゴーの輸送費補助を継続することも明らかにした。
同局は、3月には東京で開催された食品・飲料見本市のフーデックス・ジャパンに出展してカットマンゴーやジュースなどをアピールした他、先月には国内外のバイヤーや貿易会社を招いた商談会を開催し、果物や関連商品を売り込んだと説明。17日まで開催中の国際食品見本市「台北国際食品展」でも台南の農産品を紹介し、台南国際マンゴーフェスティバルでは良質な台南産マンゴーのイメージ強化を図るとした。