(台南中央社)南部・台南市政府は5月31日、市内の商業施設で同市が地元企業に経営を委託する「林百貨」のポップアップストアを、今夏にも北部・台北市の超高層ビル「台北101」に開設すると発表した。地元の菓子店とコラボレーションした商品を販売し、台南をアピールする。
台南市の黄偉哲(こういてつ)市長や市議会議員らは、この日行われた記者会見で、全国各地の人々に台北101で台南の味を楽しんでもらいたいと呼びかけた。
林百貨は日本統治時代の1932(昭和7)年に開業。戦後間もなく廃業したが、2014年に復活し、観光スポットになっている。黄氏は、復活からの9年来、台南の人々の思い出をつなげてきたとし、来年は同市に残る台湾最古の城「安平古堡」(ゼーランディア城)が建設されてから400年の節目に当たることに触れ、市と一緒に台南をアピールして世界と交流し、台南の新たな一ページを開くだろうと語った。