(台北中央社)環太平洋地域のコーヒーに関する国際フォーラム「環太平洋コーヒーサミット」が16日、北部・台北市のホテルで行われた。主催した台湾コーヒー産業戦略連盟の林哲豪氏は、国際的な概念を台湾に引き入れ、台湾のコーヒーを世界に伝えたいと語った。
国際コーヒー機関(ICO)の統計によると、2021年の台湾でのコーヒー消費量は28億5千万杯で、4万トン以上のコーヒー豆を輸入し、市場規模は約800億台湾元(約3600億円)とされるという。
同連盟を指導する行政院(内閣)農業委員会の陳添寿(ちんてんじゅ)副主任委員(副大臣)は、今年台湾の5つのコーヒー業者が出品したコーヒー豆の価格がいずれも1ポンド(約450グラム)当たり100米ドルを超え、台湾コーヒーの品質は良くなり、国際的に高い評価を受けていると語る。
また台湾は本来コーヒーの消費国だったとしながらも、農家や業者の生産・焙煎技術が洗練されてきたと指摘。台湾のコーヒー栽培産業は始まったばかりだが、将来は世界の経験を吸収し、さらに大きく発展するだろうと述べた。
同連盟は、フォーラムでは気候変動が環太平洋地域のコーヒー栽培に与える影響から農家がどのように科学技術や設備を応用し、生産効率と品質を上げるかなどについて話し合われた。また良質なコーヒーや環境に優しい栽培方法の分析なども行われるとしている。