コーヒーかすを靴に 菱殻を炭に 台湾で広がる「再利用」の取り組み

2021/10/26 19:19
コーヒーかすを再利用した靴
コーヒーかすを再利用した靴

(台北中央社)循環経済(サーキュラーエコノミー)の実現を目指そうと、台湾では廃棄物を再利用して新たな製品を生み出す取り組みが広がっている。循環型の製品を展開するブランドを集めた展示イベントが26日、台北市内で始まった。主催する行政院(内閣)環境保護署の担当者は、台湾での資源循環は世界でもトップレベルだとし、海外への輸出に期待を寄せた。

シューズブランド「ccilu」(馳緑)が開発したのは、コーヒー豆のかすを再利用した靴。許佳鳴執行長(CEO)によると、約4、5年前にコーヒーかすを靴の原料に利用するアイデアを思い付き、長年かけて研究した結果、製品化に成功した。

原料中のコーヒーかすの割合は4~6割前後。コンビニエンスストアのコーヒーMサイズ(約360ミリ)で換算すると、約2杯分でサンダル、約5杯分でスニーカー、約15杯分で雨靴が作れる。関連製品はすでに欧米やアジアなど40カ国余りに輸出されているという。

スタートアップ企業「那顆炭国際」は、南部・台南市官田区の名産、ヒシの殻を使った炭を開発した。同社の担当者によれば、官田では1年で約3000トンのヒシ殻が廃棄される。炭に作り変えることで、除湿・防臭剤として使えるようになるほか、最終的には石灰の代わりに畑にまくこともできるという。

ヒシ殻の炭は、殻を天日干しした後、1000度の高温で第1段階の成形をし、さらに円形に整えると完成する。担当者は、ヒシ殻の炭の品質は日本の備長炭に劣らないと自信をのぞかせた。

展示イベント「2030超越圏圏」循環経済スタートアップ展は、松山文創園区北向製煙工廠で来月1日まで開かれる。70を超えるブランドが出展し、インテリア、海洋、農業の3つのテーマに分けて展示が行われる。

(張雄風/編集:名切千絵)

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