(大阪中央社)大阪市の中之島公園で開催中の台湾文化発信イベント「TAIWAN PLUS」が16日、3日目を迎えた。厳しい暑さの中、グルメブースには行列ができ、台湾ビールやソーセージなどの台湾グルメを楽しむ人の姿が見られた。
▽台湾グルメが勢ぞろい
同イベントは台湾の非政府組織(NGO)中華文化総会が主催。これまで東京や京都などで5回行われており、今回は大阪・関西万博に合わせて文化部(文化省)が実施する「We TAIWAN」の一環として、9日から17日まで4回にわたり開催している。
この日の会場にはルーロー飯(滷肉飯)や台湾風冷やし中華の涼麺、台湾風フライドチキンのジーパイ(鶏排)、コショウ餅(胡椒餅)、パイナップルケーキ、タピオカミルクティー、マンゴージュースなどを売るブースが並んだ。
中華民国工業設計協会(TIDA)は台湾製のグリルを持ち込み初出展。一定金額以上の商品を購入した来場者にソーセージをプレゼントするキャンペーンを行い、人だかりができた。
中華文化総会の李厚慶秘書長は中央社の取材に対し、開場前から人が集まっていたと強調。より多くの人に台湾のイノベーションの活力を知ってもらい、実際に台湾に行ってさまざまなことを体験してほしいと語った。
また「We TAIWAN」のマスコット「a-We」(アウィー)のグッズを身に付けた来場者は、台湾ビールのブースを訪れ「日本のビールよりもおいしい」と太鼓判を押した。
▽マスコット「アウィー」のファンイベントも開催
同日夜にはグラングリーン大阪内の文化施設「VS.」でアウィーのファンイベント「アウィーの夜」が開かれた。参加したファンの中にはオフィシャルグッズや自作のアクセサリーを持ち込む人もいた。
文化部の王時思(おうじし)政務次長は、「アウィーが短期間でこれほど多くの友人と知り合えるとは思わなかった」と驚きを吐露。今後もさまざまな国に出かけ、多様な姿で登場するとし、「無限の可能性がある」と語った。
デザインを手掛けたジョー・ファン(方序中)さんは、「シンプルな形で小さく弱いキャラクターをデザインしたかった」、「小さくて弱いものは台湾と似ている。小さな島だが、情熱と勇気、粘り強さに満ちている」と創作の裏側を明かした。
会場にはきらびやかなメークと衣装をまとうドラァグクイーンのティナ・バナナさんも登場。「アウィーと私は美しく自由な国である台湾で生まれ育った」、「アウィーが訪れる場所がLGBTQの情熱に満ち、全ての人が自分らしくいられることを願う」と話した。