(台北中央社)日本統治時代の1945(昭和20)年5月31日の台北大空襲から31日で80年。政府系研究機関、中央研究院人文社会科学研究センターの地理情報科学研究センターは同日、同センターが所蔵する空襲前後と当日の台北を撮影した航空写真3枚を公開した。総督府が黒煙を上げる様子など、被害の状況を見ることができる。
空襲では総督府一帯や竜山寺周辺などで大きな被害が出た。公開された写真はいずれも45年に撮影された。撮影日は空襲前の4月1日、空襲当日、空襲後の6月16日となっている。
空襲当日の写真では、総督府の他、台北駅の南側で黒煙が上がっているのが確認できる。また空襲後の写真には複数箇所で建物が倒壊した痕跡も見られる。
地理情報科学研究センターは、この日を記念し、振り返るために写真をまとめたと説明している。