(台北中央社)台湾や中国をはじめ世界各地に暮らすエスニックグループの一つ「客家」と日本の関係に焦点を当てた企画展「客家と日本―華僑華人がつむぐ、もうひとつの東アジア関係史」が5日、大阪府の国立民族学博物館で始まった。共催した客家委員会客家文化発展センター(中部・苗栗県)の何金樑主任はこの日の開幕式で、台湾客家のマルチな文化パワーを示し、世界の人々により理解してもらいたいと語った。
何主任によると、展示品には日本統治時代に発売された伝統音楽のレコードや1898(明治31)年に撮影された現在の苗栗県北埔に暮らした姜氏一家の家族写真、日本人学者によって収集された客家語に関する貴重資料など約100年前の文物などがあるという。
この日の午後には関連の座談会も開催され、日本の客家や企画展にまつわるリレートークが行われた。
企画展は12月3日まで(毎週水曜日休館)。
(編集:齊藤啓介)