(台北中央社)1900(明治33)年ごろに台湾総督府鉄道淡水線(後の台湾鉄路淡水線、88年に営業終了)円山駅の駅員宿舎として建設された台北市内の木造建築が、修復を経て文化スポットに生まれ変わり、12日にオープンした。施設では日本風のおでんなどを販売するほか、日本酒の自動販売機も設置している。
台北市政府文化局は、修復期間に建物の基礎が珍しい「アーチ構造」であることが判明したと説明。長い歳月を積み重ねた重厚感に加え、上品な雰囲気も残っており、淡水線の歴史や発展に立ち会ってきたとした。また同市公共運輸処は、施設内での歴史の紹介やアーチ構造の展示を通じて、人々に淡水線や宿舎の美しさを知ってもらえればと期待を寄せた。
同建築は2010年に市の歴史建築に指定された。台北メトロ(MRT)円山駅の隣に位置している。