(嘉義中央社)南部・嘉義県阿里山郷の達邦小学校でこのほど、台湾原住民(先住民)族ツォウ族の神話を表現したモザイク画像が完成した。キャンパス美化の他、同族の歴史や文化を教える教材にもなっているという。
同校の林進富校長によれば、同小は既存のカリキュラムにとらわれない「オルタナティブ教育」を実践するツォウ族の実験学校で、その一環として同族の歴史を教えているという。
モザイク画はその道28年の欧志成さんが林校長から聞いた神話に基づき、1カ月かけて制作した。洪水から身を守ろうと、同族の人々が台湾最高峰の玉山(標高3952メートル)に避難し、洪水が引くと、山から降りて各地で集落をつくる様子などを描いた。長さは4~5メートルに達する。
林校長は洪水の伝説を皮切りに、今後は利用可能な校内の建物を同族の要素で満たしたいとする意向を示した。