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一青妙さんエッセー原作の舞台、台湾で3度目の上演 家族の物語伝える

2024/06/19 15:00
記者懇親会で記念撮影する(左から)伊正、方文琳、蔭山征彥、プロデューサーの李崗氏、一青妙、大久保麻梨子、陳家逵(財団法人影想文化芸術基金会提供)
記者懇親会で記念撮影する(左から)伊正、方文琳、蔭山征彥、プロデューサーの李崗氏、一青妙、大久保麻梨子、陳家逵(財団法人影想文化芸術基金会提供)

(台北中央社)俳優で作家の一青妙のエッセーを原作にした舞台「時光の手箱:我的阿爸和卡桑」が9月から台湾の3都市で上演される。2019年に初演、22年に再演され、3度目の上演となる。主要キャストはそのままに、新たなメンバーも迎え、感動的な家族の物語を伝える。

台湾の名家「顔家」の長男である父親と日本人の母親の間に生まれた一青。舞台は一青自身の家族の物語をつづったエッセー「私の箱子」と「ママ、ごはんまだ?」を翻案した。一青の父親役は再演から引き続き蔭山征彥が、母親役は初演からのキャストである大久保麻梨子が続投する。一青は本人役で出演する。また、祖父役として新たにイー・チェン(伊正)を迎える。

記者懇親会が18日行われた。一青は、エッセー執筆のきっかけは日本の実家を取り壊す際に、両親の日記や家族写真、幼少期に台湾で暮らしていた時のノートなどを見つけたことにあると紹介。それらを見て、自分はあまり両親について知らないと感じ、すでに両親は他界していたことから、ルーツを探るようにエッセーを書いたと話した。

また、本人役を演じることについて「自分を客観的に見るのは難しくもあり、面白くて貴重でもある。これらの記録を残してくれた両親に感謝したい」と語った。舞台化によって、これまで会ったことのなかった顔家の親戚や、父親とかつて共に仕事をした職員にも会うことができたと明かし、顔家と両親の知られざる一面を新たに知ることができ、幸せを感じたと話した。

台北市の国家戯劇院で9月6日から8日まで、中部・台中市の台中市中山堂で10月5、6日、南部・高雄市の衛武営国家芸術文化センター歌劇院で12月7、8日に上演される。

(葉冠吟/編集:名切千絵)

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