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台湾ビデオアートのパイオニアの活動を紹介 東京・森美術館で開幕

2024/04/26 14:32
森美術館で開催中の展覧会「1980~1990年代、台湾ビデオ・アートの黎明期」(台北駐日経済文化代表処台湾文化センター提供)
森美術館で開催中の展覧会「1980~1990年代、台湾ビデオ・アートの黎明期」(台北駐日経済文化代表処台湾文化センター提供)

(東京中央社)1980年~1990年代の台湾で、当時最新技術だったビデオを使用して美術作品を制作したパイオニアたちの活動に注目した展覧会が24日、東京・六本木ヒルズの森美術館で始まった。同館の展覧スペースで台湾をテーマにした展覧会が開かれるのは初めて。台湾ビデオアートの発展の歴史を系統立てて紹介する。

「1980~1990年代、台湾ビデオ・アートの黎明期」と題して開かれる。2015年に台北市の台北芸術大学関渡美術館で開催された「啓視録:台湾のビデオ・アート1983-1999」展を土台に、日本のキュレーターの視点を取り入れた。台湾の同時代の実験的な試みや新しい表現の追求、映像などメディアについての思想を、台湾の作家10人の作品や記録映像、テキスト、書籍、資料や年表などによって紐解く。展覧会の他、5作品の上映も実施する。主催は森美術館。台北駐日経済文化代表処台湾文化センターが後援した。

企画したのは台北芸術大学のスン・ソンロン(孫松栄)教授と森美術館シニアキュレーターの近藤健一氏。スン氏によれば、近藤氏から「15年の展覧会を基礎として歴史文献展を開きたい」との連絡を受けたという。

スン氏は、このような経験は初めてだったため驚いたものの、森美術館を訪れた日本や外国の人々に台湾のビデオアートについて知ってもらえるとてもいい機会だと思ったと話した。また、今回の展覧会は15年の展覧会のコピーではなく、近藤氏の視点から改めて台湾と日本のビデオアートの関係性を理解するものになっているとし、2人で共に行った今回のプロジェクトは自身にとって大きな刺激になったと語った。

9月1日まで。

(戴雅真/編集:名切千絵)

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