(台北中央社)台北市内で催されていた本の見本市「台北国際ブックフェア」(台北国際書展)が5日、全日程を終えた。主催団体によれば、6日間で延べ50万5千人が来場した。あいさつに立った史哲(してつ)文化部長(文化相)は昨年のおよそ2倍の来場者数だと喜びを示した。
昨年は新型コロナウイルスの影響で3年ぶりのリアル開催となったが、例年より規模が縮小された。今年は33カ国から参加があり、出展した出版社は国内外合わせて470社に上った。商談やイベントも数多く行われ、読書関連のリアルイベントの回数は昨年より62%増えた。
史部長は、同イベントが「盛大な文化の再会」になったと指摘。来場者数や売上額などが増えたこと以外に「感動も戻ってきた」とし、イベントを通じて交流や対談ができたことは文化の力であり、コロナ後の文化振興のスタートになったと語った。
史部長は、今年のテーマ国だったポーランドにも言及し、国際情勢の緊張が高まる中、台湾を孤立させなかったとして感謝した。