(苗栗中央社)中部・苗栗県公館郷にある台湾最古の油田、出磺坑油礦場で6月30日、場内に残る歴史建築5棟の修復完成を記念した式典が開かれた。同県政府では今後、教育施設として歴史や文化を伝えていく方針だ。
同油田は清朝時代の1810年代に見つかり、日本統治時代には大規模な開発が行われたとされる。県文化観光局によると、採掘技術の向上と労働力の移動に伴い衰退した油田を活性化させようと2020年から1億5850万台湾元(約7億1900万円)を投じ、歴史建築に登録された事務所や宿舎などの修復を進めていた。
徐耀昌(じょようしょう)県長は、同油田の近くを流れる後龍渓の向かい側に整備された文化施設「客家文学花園」と合わせて公館郷のランドマークになり、優良な観光スポットとして観光や地域の発展促進に期待を寄せた。