(台北中央社)中国軍が25日に訓練用の模擬弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイル(ICBM)を太平洋の公海に向けて発射したのを受け、行政院(内閣)は26日、「中国は地域の平和の現状を脅かす軍事的行為を取り続けている」として中国を非難するとともに、国際社会の秩序を守るよう呼びかけた。
行政院の李慧芝(りけいし)報道官が行政院院会(閣議)後の記者会見で述べた。
李氏は世界はインド太平洋地域の平和や安定に非常に注目していると言及した上で、台湾は国際社会の責任ある一員として、現状維持に尽力すると説明。米国など理念の近い国家と密接に協力し、地域の平和、安定、繁栄のために貢献していく台湾の立場を示した。
日本の海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」が25日に台湾海峡を初めて通過したことについては、行政院はコメントしていない。