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中国が中間線付近の航路の運用変更を一方的に発表 交通相「安全上の懸念ある」/台湾

2024/01/31 13:33
中国が設定する航空路「M503」とその支線3路線「W121」、「W122」、「W123」のイメージ(交通部民用航空局提供)
中国が設定する航空路「M503」とその支線3路線「W121」、「W122」、「W123」のイメージ(交通部民用航空局提供)

(台北中央社)中国民用航空局は30日、台湾海峡の中間線付近に設定している航空路「M503」について、来月1日から南方向の西寄り飛行を取りやめ、M503から福州、アモイにそれぞれ伸びる支線2路線(W122、W123)の東方向の運用を開始すると発表した。王国材(おうこくざい)交通部長(交通相)は31日、両岸(台湾と中国)間で意思疎通が行われなければ、中国大陸に近い離島の金門や馬祖に離着陸する便に安全上の懸念が生じるとし、危機感をあらわにした。

中国は2015年にM503と3本の支線航空路(W121、W122、W123)を一方的に設定。当時、台湾との協議の末、M503の南方向に関しては航路の位置を大陸側に6カイリ(約11キロ)ずらして運用を開始し、M503北方向と支線3路線については現時点で供用をせず、運用を始める際に再協議することで合意していた。だが18年、中国は北方向と支線3路線の運用を一方的に開始した。

中国がM503関連の航路の運用を再び一方的に発表したのを受け、台湾で対中政策を担当する大陸委員会は30日、両岸の不安をあおる意図があるのは明らかだとし、「強い抗議」を表明。中国に対し、今回の決定を取りやめるよう求め、中国が自分だけの判断で勝手に行動するのであれば、両岸関係にもたらすいかなる深刻な結果をも引き受けなければならないと強調した。

王氏は31日、報道陣の取材に対し、中国のやり方に遺憾を表明。M503は台湾が管轄する台北飛行情報区(FIR)のそばに設定されており、中間線から最も近いところで4.2カイリ(約7.8キロ)しか離れていないと説明。天候不良の際には、同航路を通る航空機が東寄りに飛行する可能性もあるとし、台湾の民間機と軍用機との衝突が起こる恐れがあると指摘した。また、W122は馬祖の南竿・北竿両空港、W123は金門空港とそれぞれ近いため、離着陸時の高度などについて両岸間で意思疎通がなされなければ、飛行の安全上の懸念が生じるとの見方を示した。

王氏は、今後は軍と同部民用航空局が共に対策を検討し、国家安全当局で統一して処理すると述べた。

(汪淑芬、李雅雯/編集:名切千絵)

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