(台北中央社)国防部(国防省)は1日、同日午前6時までの24時間に中国の軍用機延べ43機と軍艦延べ7隻が台湾海峡周辺で活動したことを確認したと発表した。このうち軍用機延べ37機が台湾海峡の暗黙のラインである「中間線」やその延長線上を越えて台湾の南西や南東の防空識別圏に進入した。同部は軍が軍用機や軍艦、沿岸部に設置しているミサイルシステムで厳密に監視し対処したと強調した。
同部の報道資料によれば、中間線やその延長線上を越えたり防空識別圏に進入したりしたのは、「スホイ30」戦闘機や「殲16」戦闘機、「無偵7」無人偵察機、「運油20」空中給油機など。
また同部が10月31日昼ごろに発表した情報によれば、同日午前に中国の軍用機延べ23機が中間線やその延長線上を越えて台湾の南西の防空識別圏に進入し、戦備警戒パトロールを実施した他、台湾の南東の海域で中国の空母「山東」艦隊と連携して海空の統合訓練を行った。同部は同26日、山東が台湾の南のバシー海峡を通過して西太平洋に入ったことを確認していた。
これについても同部は、国軍が統合監視手段を用いて動向を厳密に把握するとともに、軍用機や軍艦、沿岸部に設置しているミサイルシステムで厳密に監視し対処したとした。