(台北中央社)中国で対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室(国台弁)が19日、台湾からの団体客の受け入れ再開を発表したのを受け、交通部(交通省)観光局の張錫聡(ちょうしゃくそう)局長は同日、台湾は依然として旅行会社に対して中国への団体送客を禁じているとし、禁止令は現時点では解除しない方針を示した。
国台弁の馬暁光報道官は同日の記者会見で、旅行会社が台湾から中国を訪れる団体旅行の業務を再開したと発表した。中国の文化観光部も同日、旅行会社とオンライン旅行会社が台湾からの団体旅行と「航空券+ホテル」の業務を行うことを同日から再開させると通知を出した。
報道陣の取材に応じた張氏は中国の措置について、好意的に受け止める考えを示しつつ、一方的にではなく、双方で同時に再開させることを望むと述べた。また、両岸(台湾と中国)の観光に関してやりとりする双方の窓口機関間で協議した後に禁止令を解除するとした。協議の日程については、今月中の開始に向けて努力すると述べた。
台湾は新型コロナウイルスの流行以降、旅行会社に対して中国からの団体客の受け入れと中国への団体送客を禁じている。