(台北、金門中央社)中国の対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室(国台弁)の馬暁光報道官は29日、台湾企業63社の食品の輸入を認める方針を明らかにした。
中国は台湾産食品の輸入を相次いで停止しており、昨年12月には情報登録の不備を理由に金門コーリャン(高粱)酒などの酒類の輸入を停止していた。
馬氏は、金門コーリャン酒を製造する「金門酒廠」など63社が「基準に合致する情報の登録や不備の改善を済ませた」とした。また、基準を満たしていない企業についても「解決に向け引き続きサポートする」との姿勢を示した。
金門県政府によれば、陳福海(ちんふくかい)県長が29日、国台弁トップの宋濤主任と中国福建省の厦門(アモイ)で面会。28日には、野党・国民党の洪秀柱(こうしゅうちゅう)元主席(党首)も宋氏と会談していた。
馬氏は、陳県長や洪氏らから早期の輸入再開を願う訴えが中国側に寄せられたと言及。その上で、「この件を非常に重視しており、積極的に対処する」と述べた。
(編集:楊千慧)