(台北中央社)中国・杭州で9月に開催予定だった第19回アジア競技大会の英語版競技テクニカルハンドブックで、中国で最も大きい島として「台湾島」が紹介されていることが分かった。教育部(教育省)体育署は6日、中華オリンピック委員会と台湾人のアジア・オリンピック評議会(OCA)委員がOCAに対し、適切な行動を取るよう求めたことを明らかにした。
大手紙、自由時報の6日付報道で問題が明るみに出た。ハンドブックに盛り込まれた中国の地理概要の部分で「台湾島が中国の島の中で最大」だと紹介されていた。
体育署や中華オリンピック委員会によれば、同委員会は体育署との協議の末、5月初頭にOCAに書面で抗議した。台湾人のOCA委員も台湾の立場や態度を表明する書簡を5月初頭にOCAに送ったという。
体育署は台湾が中国の一部として紹介されたことについて、「われわれを著しく矮小化している」と不快感を示した。今後の動きを注視していくとしている。
同大会は先月、新型コロナウイルスの影響で延期されることが発表された。