南部・屏東県東港鎮のラグーンである大鵬湾に、太陽光発電が導入されたインスタレーション「雲光島」がお目見えされた。夜間に電気を使わなくても発光できる大型オブジェの出現は台湾初だという。
持続可能な地球環境の実現を目指し、交通部観光署(観光庁)大鵬湾国家風景区管理処が同湾にある青州湾ビーチのトクサバモクマオウ林の下に設置した。同管理処は雲光島は、太陽光を吸収し夜にエネルギーを放出する特殊な材料を利用しているため、電源への接続は不要だとしている。
手掛けたデザイナーの陳昱良さんは、同鎮で3年に1度開かれる伝統行事「屏東東港迎王平安祭典」から着想を得たと紹介。人々が古里のために祈る文化を起点に、地域の特色などを生かし、人類と環境の「共存」に対する期待と祝福を伝えたいと説明した。
同管理処は、雲光島の他に、湾内では25日からの旧正月9連休に合わせた砂像の展示も行われていると指摘。昼も夜も異なるインスタレーションが楽しめるとして来訪を呼びかけている。