温泉や滝などが楽しめる東部・花蓮県の休暇村、バタフライバレー・リゾート(蝴蝶谷温泉渡仮村)は3日、営業を来月7日で終了すると発表した。地震や相次いだ台風などで、施設や自然の景観が破壊され、利用客が激減したためとしている。
同休暇村は富源国家森林遊楽区内にある。農業部(農業省)林業・自然保育署(林業署)の委託を受けて2004年の営業開始以来、150万人以上の来客にサービスを提供してきた。
だが、昨年4月に起きた台湾東部沖地震や相次いだ台風の襲来により、敷地内の遊歩道がひどく損壊し自然環境の悪化が進んだことから、客足が遠のき、同8月に一部のサービスを除き、営業を一時休止することを決めていた。
同署花蓮分署の統計によれば、同遊楽区の来訪者数は毎年延べ8万人を数えている。昨年は11月までの来場者数が延べ4万人を下回り、地震発生後の客室稼働率が8割減少するなど、経営難に陥っていた。
同休暇村への入園や温泉施設利用は来月4日まで可能だという。