(台北中央社)台北駅近くの台北バスターミナル(台北転運站)の2階プラットホームから、全てのバス運行会社が撤退することが21日までに分かった。これに伴い、2階を利用する路線は来月5日以降、ゼロとなる。2階に乗り場を設置していた各社の路線は、賃料が比較的安い上層階に移動する。乗り場移転の背景には、高速バス利用者の減少がある。
台北と台湾本島各地を結ぶ高速バス路線を運行する国光客運は先日、台北バスターミナルを発着する18路線の乗り場を来月5日から4階に移すと公式サイトで発表した。現行ではいずれも2階のプラットホームを利用している。
また、新竹客運と共同で台北―新竹線を運行している三重客運も同路線について、来月5日から乗り場を現行の2階から3階に移転させると発表した。
交通部(交通省)公路局の統計によると、2019年には高速バスの輸送人員は8138万人余り、営業収入も100億台湾元(約468億円)余りだったが、新型コロナウイルスの流行を受け、利用者が激減。23年にはやや回復したものの、輸送人員は約5210万人、営業収入は約58億元(約272億円)にとどまっている。
台北バスターミナルは1階が乗車券販売窓口、2~4階が高速バス乗り場になっている。