(花蓮中央社)台湾鉄路(台鉄)は13日、総統専用車両として1967年に製造された車両「総統花車」を連結した観光列車の運行を開始した。一番列車が午前11時過ぎ、約100人の乗客を乗せて花蓮駅(東部・花蓮県)を出発した。同駅では運行開始に合わせて台湾原住民(先住民)の踊りなどが行われ、駆けつけた鉄道ファンらでにぎわった。
総統花車は製造から20年以上経過した91年、台湾本島を一周する形で台鉄の線路がつながった際に当時の李登輝(りとうき)総統が初めて視察のために乗車したが、その後長らく使用されなかった。今回、修繕やメンテナンスを経て約33年ぶりに再び日の目を見た。
台鉄は台湾東部の観光や経済振興を狙い、11月までは毎週日曜日に花蓮県や台東県を観光列車として運行する。
今月6日の運行開始を予定していたが、台風18号の影響で延期された。