(新北中央社)北部・新北市の淡水古跡博物館と長崎県平戸市の松浦史料博物館、平戸オランダ商館は25日までに、連携協力協定を締結した。国境を越えた展示や教育活動、人材の相互訪問などに取り組む。これに合わせ、新北市の文化施設、淡水紅毛城では、17世紀ごろに淡水と平戸が貿易で果たした役割をひもとく特別展を6月22日まで開催している。
古跡博物館が発表した報道資料によると、同館の蔡美治館長は、淡水にスペイン人の貿易や布教活動の拠点「サント・ドミンゴ城」(紅毛城の前身)が1629年に建設されたことに触れ、建設400年の節目を迎えるための準備を進めていると説明。昨年7月にはオランダ商館を中心に、オランダ東インド会社(VOC)とゆかりのある東アジア各国・地域の施設と連携を深める「オランダ商館ヘリテージネットワーク」(DTPHN)に加わったとし、今回の特別展開催と合わせ、国際交流面での実質的な成果だと語ったという。
古跡博物館は特別展について、VOCの発展を背景に、史料や文物を通じて17世紀当時の貿易ネットワークを紹介しているとし、松浦史料博物館が保存する資料も展示しているとした。
松浦史料博物館の岡山芳治館長は、同館が保存する平戸藩主松浦家の古文書には税務制度や港湾管理、外国船往来の記録などが含まれるとし、当時の淡水とは高度な補完関係にあったと指摘。協定を通じてさらなる協力を促進し、歴史研究の成果を国境を越えてより広く共有したいと期待を寄せた。