(台北中央社)台湾鉄路(台鉄)は15日、総統専用車両として1967年に製造された車両を使用した観光列車を10月から運行開始すると発表した。11月までは東部の花蓮や台東で運行し、旅行商品として販売する。
台鉄によれば同車両は製造から20年以上、使用されなかった。91年に東部と南部を結ぶ南廻線が開通して台湾本島を一周する形で線路がつながった際、当時の李登輝(りとうき)総統が初めて視察のために乗車した。これまで一般公開されていなかったが、今年1月に台鉄が国営企業化して以降、修繕やメンテナンスを行い、お披露目することを決めたという。
観光列車はディーゼル機関車がけん引し、急行列車「莒光号」用の車両を連結するなどして李氏が乗車した当時の編成を再現する。
同観光列車への乗車を含んだ旅行商品は、旅行大手のイージートラベル(易遊網)が18日から販売する。