(新北中央社)北部・新北市平渓で17日、旧暦1月15日の元宵節(今年は2月24日)を前に、天灯(スカイランタン)を一斉に打ち上げる「平渓天灯祭り」(平渓天灯節)が開かれた。台湾と世界の平和への祈りを込めた4個の巨大天灯が100個の天灯と共に夜空を舞い、温もりある幻想的な光景が広がった。
元宵節に天灯を打ち上げる風習は100年以上の歴史を持つ。一年の願いや平和への祈りを込めて行われる。平渓天灯祭りは1999年に開始され、今年で26年目を迎えた。新北市政府観光旅遊局が主催する。
この日打ち上げられた巨大天灯は「台湾」「世界」「竜」「虎」をそれぞれ題材にしたもので、高さは20フィート(6.1メートル)。この4つの単語を台湾語で発音すると「台湾と世界が良くなりますように」という意味になる。
天灯の打ち上げは各100個、計9回行われた。雨もぱらついたが、会場は多くの見物客でごった返した。巨大天灯を打ち上げた際には、上空で「竜」と「世界」の天灯がぶつかり、燃えて落下するというハプニングもあった。市消防局が待機していたため、被害はなかった。
平渓天灯祭りは24日にも開かれる。