(台北中央社)交通系ICカード「イージーカード」(悠遊卡)の運営会社は18日、北部の台北、新北、基隆、桃園各市と中部の台中市、苗栗、彰化、南投各県で7月から導入される予定の共通定額定期券「TPASS」に対応した専用カード「TPASS悠遊卡」の予約受け付けを開始した。
初回販売では北部エリアで2万枚、中部エリアで6千枚をそれぞれ販売する。コンビニ大手4社の店舗とオンライン書店「博客来」で予約可能。来月15日からカードを受け取れ、電子決済システム「悠遊付」の会員になれば、モバイルアプリの「イージーウォレット」(Easy Wallet)上で「TPASS」が購入できるようになる。
価格は1枚100台湾元(約450円)だが、入手後に公式サイトで個人情報などを登録し、運営会社が送信する通知を受け取れば、コンビニで交通部(交通省)公路総局の補助金100元がカードに入金される。
運営会社によると、すでに悠遊卡を持っている場合、一部カードの所持者を除き、来月15日から駅などに設置されているチャージ機で「TPASS」を購入できる。ただ「イージーウォレット」を通じての購入は専用カードのみ可能だという。
またいずれのカードも1枚につき、1度に1種類の「TPASS」しか登録することができないとして注意を呼び掛けている。
「TPASS」は新型コロナウイルス後の公共交通機関利用促進のため、行政院(内閣)が導入に向けた取り組みを行っており、南部でも高雄、台南両市と屏東県で導入が予定されている。