(台北中央社)北部・台北市でメトロ建設を担う同市政府捷運工程局は29日、環状線の東部区間(剣南路―動物園)の建設計画が同日、行政院(内閣)で承認されたと発表した。2年以内に起工する予定で、工期は9年半を見込む。開業後は同市内湖区にある内湖テクノロジーパーク(科技園区)で働く人の通勤時間が大幅に短縮される見通しだ。
環状線の全長は49.3キロ。そのうち南西部に当たる第1期区間(大坪林―新北産業園区)15.4キロは2020年に開業し、南部区間と北部区間ではそれぞれ施工業者を決める入札・建設が順次行われている。
同局によると、東部区間の全長は13.25キロ。途中10カ所に地下駅が設置され、建設にかかる費用は1024億8600万台湾元(約4500億円)だという。
剣南路駅と動物園駅で文湖線、松山駅で台湾鉄路管理局(台鉄)縦貫線と松山新店線、永春駅で板南線、象山駅で淡水信義線に乗り換えが可能となる。
同局では開通後には文湖線の混雑が約15%緩和される他、これまで40分かかっていた同市・士林駅から内湖テクノロジーパークまでの所要時間が12分に短縮されるとしている。