(台東中央社)台湾鉄路管理局(台鉄)の複数の労働組合が、来月1日の労働節(メーデー)に事実上のストライキを計画している。台鉄は30日、当日は全線で18本の列車を運行すると明らかにし、ダイヤを公表した。
台鉄の労組は、台鉄の法人化を目指す政府が閣議決定した改革案を巡り、事前の意思疎通が行われなかったとして抗議を表明。職員らに対し、労働節に集団で休暇を取るよう呼び掛けている。
台鉄の報道資料によれば、労働節に運転されるのは区間車(各駅停車)12本と区間快車(快速)6本の計18本。
当初は20本の運行を予定していたものの、出勤の意向を示した運転士11人のうち、1人が新型コロナウイルスの感染者と接触していたため、減便したとの情報も伝えられている。
この日、災害で一部区間が通行止めとなっていた南横公路の復旧式典に出席した王国材(おうこくざい)交通部長(交通相)は、大規模運休について改めて謝罪。改革の前には痛みを伴う時期があるとし、台鉄の法人化と安全、効率化のためには必ず通らなければならない道だとの認識を示した。