フランスの香水専門教育機関「グラース・インスティテュート・オブ・パフュームリー」(GIP)を視覚障害がありながら卒業した調香師の劉禎祥さんがこのほど、中部・台中市の銘菓「太陽餅」をイメージした香水を開発した。20日に始まる見本市、セント・タイペイ(台北香気美学展)に出展し、香りで土地の物語を伝える。
劉さんは30年以上マッサージを専門としてきたが、視覚障害者として健常者よりも鋭い感覚を持つ中で、さらに「視野」を広げるべきだと考え、GIPへの入学を決めた。帰国後は自身のブランドを立ち上げた他、レッスンも始めた。
昨年、米国からのゲストに台中市を表現する香りを持ち帰りたいとリクエストされたのを機に、太陽餅を題材にした香水を開発することにした。
太陽餅は地域の名物であるだけでなく、多くの人にとって共通の思い出の味でもあると話す劉さん。台湾特有の植物の要素を用いて、太陽餅の甘さや焼き菓子らしさ、温かさを多層的に感じられる香りに仕上げたという。
劉さんは、世界各地の人々がこの香りを嗅ぎ、台湾の温かさや純粋さを感じてくれればとの思いを語った。
セント・タイペイは台北世界貿易センターで20日から23日まで。

