(雲林中央社)自転車で台湾一周の旅をしていた日本人男性が中部・雲林県内を走行中にパンクして途方に暮れていたところ、通りかかった警察官の手助けにより旅を再開できた出来事があった。男性は台湾の人々の優しさに感動したと語った。同県警察局台西分局が3日、紹介した。
同局によれば先月25日夕方、警察官2人が勤務中、道路脇に座り込んでいる若い男性を見かけた。当時は海風が強く、心配した警察官が声をかけると、男性は日本人であることが分かり、スマートフォンの翻訳アプリでやり取りを試みた。
男性は夢だった台湾一周の最中に、タイヤがパンクした上にチェーンが外れて転倒してしまったと説明。人里離れた場所だったため助けを求めたかったものの、通りがかった現地住民とは言葉が通じずスムーズにコミュニケーションが取れなかったと話した。
状況を理解した警察官は自転車店の店長に連絡し、現地に修理に来るよう依頼した。さらに修理を待つ間も男性と会話を続け、緊張を和らげた。
修理が終わり、旅を再開できることになった男性。今回の台湾一周がこれまでで最も特別な旅になり、特に警察官の温かさに触れて台湾に来て良かったと感じたと話した。最後には、何度も振り返って警察官に手を振りながらその場を後にしたという。