(台南中央社)南部・台南市北門区の国定古跡「南鯤鯓代天府」で旧正月(春節)の29日、おみくじで今年の国運を占う行事が執り行われた。廟関係者によれば、今年出たくじは「下の下」のくじに当たる。揺れ動く国際情勢で台湾も影響を受けるが、年半ばには転機が訪れ、年末にはまた異なる状況になるとも読み解けるという。
南鯤鯓代天府では2011年から毎年旧暦1月1日に同行事を行っている。古い習わしに従って進められ、くじを引いた後、二つの三日月型の道具を投げて神意を問う「ポエ」で、「同意」を示す「シンポエ」(聖筊)が3回連続で出ればそのくじが今年のくじだと認められる。
今年のくじは2回目のくじ引きで確定した。出たくじは「54番」で、詩には「道のりは険しく、何をしても状況は変えられず、結局困難は生じる」といった内容が示された。
南鯤鯓代天府の侯賢名総幹事は取材に対し、出たくじは文字上では「下の下」だが、詩に対する解釈は各自で異なり、背後の意味も悪いとは限らないと説明。侯氏個人の考えとして「最近の国際社会は政治や経済などの問題で揺れ動き、台湾も影響を受けるものの、年半ばには転機が訪れ、年末には異なる状況になり得る」との解釈を紹介した。
54番のくじは2017年にも出ていた。