(台北中央社)通信大手の中華電信は23日、自然劣化が原因で故障した台湾本島と中国・福建省に近い離島の馬祖を結ぶ2本の海底ケーブルのうち、1本の通信が一部復旧したと発表した。乗組員全員が中国人のカメルーン船籍の貨物船が今月3日、意図的に損傷させた疑いのある北部海域のケーブルについても、修理作業を終えたとしている。
台湾本島と馬祖を結ぶケーブルは、15日午後に「台馬3号」、22日早朝に「台馬2号」が相次いで故障した。予備用のマイクロ波通信システムが稼働し、通信は維持された。ケーブル通信が一部復旧したのは「台馬2号」。中華電信は海の状況を見ながら短期間で修理を終わらせ、安定した通信品質を提供するとした。
また北部海域のケーブルは、損傷直後に修理のための専用船の派遣を要請し、20日に作業を終えたと説明。現在は正常に運用されているとした。