(台北中央社)台湾では今年、地震の規模を示すマグニチュード(М)5.5以上の地震が多発している。5日までに観測されたのは42回で、中央気象署(気象庁)が1991年に強震観測精密機器の運用を開始して以来、最多となった。同署が同日、発表した。
同署地震観測センターの呉健富主任はその理由について、今年4月3日に台湾東部海域で起きたМ7.2の地震による余震の規模が比較的大きかったためと説明した。一方で1999年に発生したМ7.3の台湾大地震は余震が多かったものの、余震の規模が比較的小さかったと指摘し、揺れの特徴が違うとして、今後も東部海域で起きた地震の余震の特徴を引き続き観測しなければならないとした。
同署は、今年11月13日までの1年間に、大規模な地震が発生した際に発報する緊急地震警報(国家級警報)の受信回数を県市別でまとめたデータも発表。東部・花蓮県が64回で最多となり、北東部・宜蘭県が23回、中部・彰化県が9回と続いた。
地震に関する国家級警報は、М5.0以上、かつ各県市で震度4以上、またはМ6.5以上、かつ各県市で震度3以上の地震が予想される際に発報される。