(高雄中央社)南部・高雄市桃源区の茶農園、拿普原生有機茶園が農薬や化学肥料を使わずに生産した「拿普有機原生茶」が、ベルギーに拠点を置く国際味覚審査機構が実施する食品・飲料品認証「優秀味覚賞」で二つ星の評価を得た。
茂林国家風景区管理処が19日、報道資料で知らせた。同認証は世界各国のシェフやソムリエが第一印象や見た目、味、匂いなどを審査。二つ星は総合評価80%以上90%未満に与えられる。
同処によれば茶は台湾山茶と呼ばれる台湾原生の品種。茶を入れると濃い花の香りが漂い、口当たりが滑らかではっきりとした甘みがある。また透き通っていて金のような光沢があり、うまみのある味わいと濃厚な後味が感じられ、審査員からそろって高く評価されたという。
同茶園は台湾原住民(先住民)族ブヌン族の謝国華さんが経営。謝さんは以前、地元を離れて仕事をしていたものの、10年前に離職して帰郷して以来、茶農園の管理に専念している。農薬や化学肥料を使用しない理念を貫き、栽培環境を天然林の状態に保って質の高い有機茶を生産しているという。