(ロンドン中央社)英国の大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(QS)が4日に発表した2025年版の世界大学ランキングで、台湾大学(台北市)が68位に入った。前回の69位から順位を一つ上げ、台湾の大学として唯一トップ100にランクインした。
ランキングは104カ国・地域の1503校を対象に、学術研究への評価や学生と教員の比率、就職、サステナビリティなどに関する複数の指標で評価した。
QSによれば、台湾の大学は就職に関する指標での評価が比較的高かった。「雇用主からの評価」ではトップ100に台湾大(40位)、成功大(90位、南部・台南市)、清華大(99位、北部・新竹市)がランクイン。「就職の成果」では台湾大(11位)と政治大(70位、台北市)が100位以内に入った。一方「留学生比率」や「国際研究ネットワーク」はいずれも台湾では台湾大が最高位だったものの、それぞれ451位と459位だった。
QSのベン・ソーター上級副社長は、台湾の高等教育機関は就職市場や国内外の雇用主の間で高い名声を保ち続けているものの、研究の影響力や国際協力の領域では依然として苦戦を強いられていると分析した。
台湾の大学で台湾大の次に総合順位が高かったのは清華大で210位。成功大(215位)、陽明交通大(219位、新竹市)、台湾科技大(392位、台北市)と続いた。1位は米マサチューセッツ工科大。アジア圏ではシンガポール国立大の8位が最高で、東京大は32位だった。