(金沢中央社)能登半島地震の発生を受け、災害医療支援などに取り組む台湾のNGO(非政府組織)、台湾災難医療隊発展協会(TDADMT)の先遣チーム4人が4日、石川県珠洲市に到着した。5日には避難所を回り、被災者の健康支援などに当たった。
TDADMTは2018年に、救急・救命活動を行う「空飛ぶ捜索医療団『ARROWS』」を運営する日本のNGO「ピースウィンズ・ジャパン」(PWJ)と訓練の協力や災害支援に関する覚書を結んでいる。TDADMTの王為徳副秘書長によれば、昨年12月にもTDADMTのメンバー16人が日本で訓練に参加していたという。
王氏は地震発生後、PWJなどと最新の支援ニーズを確認した上で先遣チームを結成し、4日に小松空港に到着した後、陸路で珠洲市入りしたと説明。5日にはARROWSの指揮の下、避難所に赴き、状況の把握や健康支援などに当たった他、ヘリコプターで孤立地域にいる人々の健康ニーズを評価したという。
王氏は、すでに多くのNGOが現地で活動しているとしながらも、日本側が必要であれば、人員をさらに増やすこともいとわないと語った。