(台北中央社)中央気象局は5日、南部・嘉義県新港で同日午後5時30分に発生したマグニチュード(M)5.5の地震について、ユーラシアプレートとフィリピン海プレートの活動によるエネルギーの放出が原因だとの見方を示した。今後2週間以内にはM4~4.5程度の地震に注意するよう呼びかけた。
同局地震観測センターの呉健富代理主任は中央社の取材に、エネルギーは東部から西部に伝わり、嘉義一帯で放出されたと説明。震源の深さは8.5キロと浅く、現地では大きな揺れを感じたと語った。
また今回の地震が起きた地域では8月16日と同26日、同31日にもM3.8~4.5の地震が起きていると指摘。一帯では長い間これほど頻繁に地震が起きたことがないとし、引き続き注視するとした。
中正大学(嘉義県)地球・環境科学科の温怡瑛教授は、8月以降起きた地震は規模が徐々に大きくなっており、震源の深さも10キロ未満のため、震度への影響も大きいとし、今後さらに規模の大きい地震が起きる可能性があると分析した。