(屏東中央社)クロマグロ漁が盛んな南部・屏東県の東港漁港で1日、県内で今季最初のクロマグロが水揚げされた。重さは「屏東初マグロ」の認定に必要な180キロを超えた。7日に競りにかけられる。
漁船「新発財1号」が先月31日、台湾本島最南端・恒春の南西の海域で釣り上げた。1日午前、漁船から大きなマグロがゆっくりと吊るされると、周りで見ていた人から歓声が上がった。
船長の洪明全さん(61)は離島・琉球出身。初マグロの捕獲に成功したのは初めてで、港を出発してから2日でクロマグロに出会えたと喜ぶ洪さん。小さな漁船で船員は3人しかおらず、巨大なマグロを釣り上げるのにはとても苦労したと振り返った。
東港区漁会(漁協)の鄭鈺宸総幹事によれば、同県の初マグロは直近3年とも台湾南西部の海域で捕獲されている。これまで初マグロを釣り上げるのは大きな漁船が多く、新発財1号のような20トン未満の漁船による捕獲は珍しいという。