(台北中央社)エバー(長栄)航空などを手掛けるエバーグリーングループ(長栄集団)傘下の企業の一部職員が1日、一斉に休暇を取得する形で事実上のストライキを実施した。エバー航空の複数便に遅延が生じ、桃園国際空港の運営会社によればすでに4155人に影響した。
一斉に休暇を取得したのは長栄航勤の職員で、貨物や旅客の手荷物の運搬、機内清掃、航空機の洗浄などを担う。同じグループに属する他社に比べ、ボーナスが大幅に少なかったことに抗議を示すためだという。同社のボーナスは1カ月分にとどまったのに対し、エバー航空は3カ月分、長栄海運は45カ月分に上った。
長栄航勤によれば、1日午前、台北発のエバー航空便に多くの遅延が生じた他、到着便の荷物の引き渡し作業にも影響が出た。同社は、状況は徐々に緩和されているとした上で旅客に謝罪した。
桃園空港の運営会社は、引き続き状況の把握に努め人員配置を支援していくとした上で、飲食業者にも協力を求め足止めされている旅客にサービスを提供するとした。