(ワシントン中央社)江啓臣(こうけいしん)立法院副院長(国会副議長)ら与野党の立法委員(国会議員)7人は29日、米ワシントンで連邦議員4人と面会した。上院軍事委員会所属のティム・シーヒー議員(共和党)は、11月に台湾や韓国を訪問する計画を立てていると明かした。
訪米団に参加した立法委員は与党・民進党が3人、野党・国民党が江氏を含め3人、野党・民衆党が1人。野党の4人は28日に米国入りし、シンクタンクのハドソン研究所や全米製造業協会を訪問した。与党の3人は29日にワシントンに到着した。
連邦議会からはシーヒー氏の他に、下院の超党派議員連盟「台湾連線」共同会長のマリオ・ディアス・バラルト議員(共和党)や同議連のアミ・ベラ議員(民主党)、上院のジェームズ・ランクフォード議員(共和党)が参加した。
シーヒー氏は立法委員との面会後に報道陣に対し、台湾は特に半導体やコンピューターチップの分野において米国の大切な貿易パートナーであり、強固な関係を維持することが非常に重要だと言及。「これは私たちが取り組むことだ」と述べた。
▽江副院長、訪米の主目的は「二重課税救済法案の成立促進」
江氏は、連邦議員との交流では昨今注目を集めている関税や経済、貿易を含め、台米が焦点を当てるほぼ全ての議題を取り上げたとした。その上で今回の訪米の主な目的は「米台二重課税救済促進法案」の成立を促すことだと説明した。
同法案は1月、下院を賛成423票、反対1票で通過した。今後、上院通過と大統領の署名を経れば発効する。
立法委員訪米団は、他の連邦議員との面会や行政機関への訪問も予定している。