(ウーディネ中央社)イタリア北東部ウーディネで開催中の第27回ウーディネ・ファーイースト映画祭で、台湾映画の出品を祝う「台湾ナイト」が28日、現地で開かれた。文化部(文化省)影視・流行音楽産業局が支援した。各作品の出演者や監督らが出席し、会場はにぎやかな雰囲気に包まれた。
同映画祭は欧州を代表するアジア映画の祭典の一つ。今年のコンペティションには台湾から、臓器売買を題材にした「器子」、青春映画の「夜校女生」、母娘の複雑な感情を描く「娘の娘」(女児的女児)、昨年の台湾映画で興行収入1位の「角頭:大橋頭」、台湾の家族の悲喜こもごもを描いた「我が家の事」(我家的事)の5作品が出品されている。
台湾ナイトには「娘の娘」に出演したシルビア・チャン(張艾嘉)、「器子」のムーン・リー(李沐)、「夜校女生」のチェン・イェンフェイ(陳姸霏)といった人気俳優が出席した。
シルビアは同映画祭ゴールデン・マルベリー賞の生涯功労賞に選ばれており、5月1日に賞が授与される。シルビアはあいさつで、この賞は自身の年齢や経歴の長さのためではなく、まだ仕事をしているから獲得できたと語り、映画のために努力を続けてほしいと会場の映画関係者に呼びかけた。
中央社の取材に応じたイェンフェイは、映画祭にノミネートされたからこそ、普段はなかなか来られないウーディネにやって来ることができたと話し、初めて訪れたイタリアは「天気が心地よくて湿気も少ない。アレルギー持ちの私にも優しい」と気に入っている様子だった。
今年の同映画祭には12の国・地域から77作品が出品された。アウト・オブ・コンペティションにも複数の台湾映画が選ばれており、バイ・チンルイ(白景瑞)監督の特集で「寂寞的十七歲」など3作品が上映される他、名作のデジタル修復部門にはリー・シン(李行)監督の「小城故事」がラインアップされている。
5月2日まで。