中部・南投県のエコロジーパーク「杉林渓森林生態渡仮園区」で丸みを帯びた形が特徴の一年草「コキア」が赤く色づき始めており、秋の訪れを告げている。
コキアは中国名「波波草」。乾燥した茎はほうき作りに使えることから「ホウキギ」とも呼ばれる。同パークで植えられているのは細長く伸びるタイプのものだといい、独自の魅力を見せている。
敷地面積約40ヘクタールの同パークは標高1600メートルの場所にあり、四季折々の花が植えられている。去年は少量だが、コキアも植栽され、同パークは今年、栽培本数を6000本に増やす予定。
同パークによれば、緑から赤に変わる途中の「グラデーションコキア」が11月上旬まで楽しめる。パーク内には落葉高木のメタセコイアの森もあり、時間ととも緑色から淡いだいだい色やレンガ色、赤茶色へと色が濃くなることから、コキアとともに秋限定の美しい景色を作り出す。
8~9月には落葉広葉樹のタイワンヤブデマリが真っ赤な果実をつけるため、ミミジロチメドリやカンムリチメドリなどさまざまな鳥類を引き付け、バードウオッチングも楽しめると同パークはアピールしている。