(台北中央社)江啓臣(こうけいしん)立法院副院長(国会副議長)は5日、訪台した滝波宏文農林水産副大臣と面会し、台日は引き続き半導体や人工知能(AI)、エネルギーなどの新興分野で協力を深め、高度な相互補完性を発揮すべきだとの認識を示した。
江副院長は、台日は緊密なつながりを持つ議会交流だけでなく、人的往来も多く、昨年台湾から訪日した観光客は延べ604万人に達し、相互訪問者数は延べ730万人を超えたとあいさつ。経済貿易分野で日本は台湾の第3、台湾は日本の第4の貿易相手国だと紹介し、半導体やバイオ医療、グリーンエネルギー分野での協力は密接だと語った。
また日本は環太平洋経済連携協定(TPP)の創設メンバーで、台湾の加入支持を心から願っていると強調。自由貿易協定(FTA)や経済連携協定(EPA)の締結にも期待を寄せた。
さらに滝波氏が所属する超党派議員連盟、日華議員懇談会(日華懇)が長期にわたり台湾を支持していることに感謝を表明。日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会が今年公表した調査結果では8割を超える台湾人が日本に親しみを感じていることに触れ、両国関係が家族のように密接になっていることを際立たせていると語った。
滝波氏は、日本の友人と意見交換する際、「台湾有事は日本有事であり、日米同盟の有事でもある」といった共通認識が形成されており、台湾海峡の平和の重要性が浮き彫りになっていると指摘。台湾海峡で絶対に衝突を起こさせてはならないと主張した。
日台は共に自由や民主主義、法の支配、人権といった価値観を重視する民主主義国家だとし、今後より連携を強化し、共同で地域の安全と平和を維持するべきだと語った。