(グアム中央社)中華民国(台湾)と外交関係を有する太平洋島しょ国3カ国を歴訪中の頼清徳(らいせいとく)総統は4日、経由地の米領グアムに到着した。5日にはレオンゲレロ知事と知事官邸で開かれた朝食会に出席し、台湾とグアムが共に全体主義の脅威に直面している中で、いっそう緊密になり、インド太平洋地域の平和と安定のためにより多くの貢献をすべきだと強調した。
官邸には中華民国国旗が掲げられ、頼総統は中華民国国歌の演奏で迎えられた。消息筋は、グアムが具体的な行動で台湾との緊密な友好関係や頼総統の訪問に対する支持と重視の姿勢を存分に示しているとの見方を示した。
頼総統は、台湾とグアムを結ぶ直行便の再開やグアムの患者の受け入れなどに触れ、双方の交流が徐々に深まっているとした上で、水産業や農業、建設業、代替エネルギーなどの分野でも連携する余地があるとあいさつ。教育や文化でも引き続き協力したいと語った。
頼総統はその後、グアム議会を総統として初めて訪問。同議会が4年連続で台湾を支持する決議を可決していることに言及し、感謝を示した。
また今後も手を携えて努力し、台湾とグアムの協力関係を深め、インド太平洋地域の自由と民主主義を守る鍵となるパワーになりたいと意欲を示した。
頼総統は5日午後、最後の歴訪先パラオを訪問し、6日に台湾に戻る予定。