(台北中央社)労働部(労働省)労働力発展署北基宜花金馬分署の男性職員が自殺した問題で、責任者の処分が「軽すぎる」として批判の声が噴出している。卓栄泰(たくえいたい)行政院長(首相)は20日、談話を発表し、亡くなった職員の遺族に「最大の謝罪の意と遺憾」を表明した。
男性職員は4日、北部・新北市内の庁舎で亡くなっているところを発見された。男性職員の自殺を巡り、労働部は19日、職場内いじめに関する調査結果を発表し、自殺の主な原因は「業務過多」だったと説明した。職場内いじめへの関与が指摘された分署長の管理の仕方については「直接的な原因ではない」としつつ、「管理の仕方や感情コントロールに確かに不適切な点があった」として分署長に対する異動と降格処分を発表していた。
卓氏は、遺族の無念を晴らすため、今回の一件を捜査機関に送り、詳細な調査と責任の追及を行うと説明。労働部に対しては早急に最も厳しい処分を下すよう求めたとした。また各省庁のトップに対し、内部でいじめ行為が行われていないか徹底的に洗い出し、再発を容認しないよう求めたと述べた。