(パリ中央社)国際非政府組織(NGO)「国境なき記者団」(RSF、本部パリ)は2日、2025年の「報道の自由度ランキング」を発表した。調査対象となった世界180カ国・地域の中で、台湾は24位となり、アジア最高位となった。日本は66位、中国は178位だった。
台湾は昨年の24位から三つ順位を上げた。RSFは台湾について、報道の自由の原則はおおむね尊重されているとしながらも、ジャーナリストはセンセーショナリズムや営利主導の二極化したメディア環境の影響を大きく受けていると指摘した。
また政治面では、極端な政治的偏向などにより、ジャーナリストの活動や市民が客観的な情報を得ることを妨げている可能性があるとした。法律面では、メディア関係者が役員室からの過度な圧力の下で勤務し、非倫理的な報道の要求を拒否するための効果的な法的保護に頼れないと問題視した。加えて、台湾メディアの構造的弱点として、中国による偽情報の攻撃にさらされやすいことを挙げた。
ランキングの1位はノルウェー。以下エストニア、オランダ、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、アイルランド、ポルトガル、スイス、チェコと続いた。