(台北中央社)国防部(国防省)は19日、国軍で唯一オートバイが配備された部隊「快速反応連」(即応対処中隊)の訓練の成果を台北市の憲兵指揮部で報道陣に公開した。同隊では昨年、米インディアン製のバイク「チャレンジャー」を新たに導入しており、同指揮部は、以前の車両と比べ馬力が大きくなったが、重量は軽くなり、操作しやすくなったとアピールした。
この日の台北市は雨模様だったが、女性3人を含む計12人の隊員がオートバイにまたがり、日頃の訓練成果を披露した。会場ではチャレンジャーに加え、これまで使用されていたヤマハの「ロイヤルスター」も展示された。
連長(中隊長)の呉建興少校(少佐)は同連について、戦時での任務は戦場の偵察や空挺、突撃、特攻各作戦への対処であり、平時は総統、副総統就任式など重要国家行事の護衛などを行うと説明。隊員数は88人で、うち女性が13人いると語った。
同指揮部は、新型バイクの導入で機動性を高め、複雑で変化の激しい戦場の環境に対応力を強化すると強調。同連も対戦車ミサイルなどの武器を備えているとし、速やかに各地に赴いて状況に対応すると自信を示した。